WBA世界ミドル級1位で挑戦者の、ロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)が、同級世界王者のアッサン・エンダム(33=フランス)にリベンジを果たし、95年の竹原慎二以来、日本人2人目のミドル級王者となった。

 第1ラウンドから互いに打ち合いの展開。村田は前回の対戦よりも手数を増やし、エンダムにプレッシャーをかけた。4回、村田の右パンチをボディーに受け、エンダムがよろめくと、さらに村田が手数を増やし激しく攻めた。5回、エンダムもひるまず攻勢に出て、両者譲らぬ激しい打ち合いとなった。6回には、村田のストレートがエンダムにクリーンヒットした。7回終了後、TKOで村田が勝利した。

 両者は5月の王座決定戦で対戦し、村田が不可解な判定で負けた。試合直後にはWBAのメンドサ会長が判定の誤りを認める異例の声明を出し、エンダム勝利の採点を下したジャッジ2人を6カ月の資格停止とする前例のない事態となっていた。即座に再戦指令も出され、8月に再戦が発表された。