大会当日に試合が中止となった神取忍(53)と、ギャビ・ガルシア(32=ブラジル)が、第3試合終了後にリングに上がり、ファンに謝罪した。

 試合用に製作されたVTRが会場に流れたあとに登場した神取は「今日は本当に悔しいし、残念です。人生かけて、ギャビを倒すためにすべてをかけてきた。31日にやらせてくれとも訴えたが、よくよく考えたらやっぱりルールがある。この2人の体調が整ったら、ぜひ戦いたいと思います。高田本部長お願いします」と思いを語った。

 一方、12・7キロという前代未聞の計量オーバーという違反で試合をつぶしたガルシアは「心からおわびしたい。神取を人として尊敬している。今回は私自身の失態。健康状態が悪く思い通りの減量ができませんでした。今後の私の行動でお返ししたい」と涙ながらに謝罪した。高田本部長はリング上で神取の意思を確認し、三度目の正直で試合実現に前向きの姿勢を示した。