井上尚弥・拓真兄弟のいとこ、井上浩樹(25=大橋)が鮮やかなTKO勝利で17年を締めくくった。

 プロ10戦目で東洋太平洋同級10位キム・ドンヒ(26=韓国)と対戦。1回から的確な左ストレートをヒットさせ、3回には左でダウンも奪った。4回には左フックで再びダウンを奪うと、立ち上がってきたドンヒに強烈な右フックを浴びせてキャンバスに沈めた。そのままレフェリーストップによる4回1分25秒、TKO勝ちとなった。

 「2、3回までは相手の打ち終わりで(パンチを)返したり、普段できないことを実戦した」と振り返る井上浩は現在、日本同級3位にランクされる。東洋太平洋ランカーを下したことで、東洋ランキング入りも確実。「来年はまず日本タイトルに挑戦したいですね。いずれは日本王者になって、東洋太平洋王者と統一戦もやってみたい」との野望を口にした。