同級2位内藤律樹(26=E&Jカシアス)が国内2組目の親子で東洋太平洋王者になった。同級1位ジェフリー・アリエンザ(27=フィリピン)に9回1分14秒TKO勝ち。カシアス内藤として東洋ミドル級王者だった父純一会長(68)に並んだ。1組目は世界王者の拳四朗親子。

 内藤は右ジャブを突いて、序盤でペースを握った。4回からは「効いているのが分かった」という接近戦でのボディー攻撃を浴びせて圧倒した。8回に右まぶたをカットさせ、9回にコーナーで右ストレートを浴びせるとレフェリーがストップした。

 内藤にとっては14年に獲得した日本スーパーフェザー級に続き、2階級上げて4戦目で2本目のベルトになった。内藤も「このベルトを持って終わりじゃ仕方ない。これはステップ。使える武器があるのは分かったが、世界を目指していくはまだまだ甘い」と満足していない。

 会長も「並んでくれたのはうれしい。あとは越えるのを見送るだけ。まだ先がある」と話す。父が果たせなかった世界挑戦へ向けて「もっと強い相手と勝負したい。海外にも出て行きたい」と意欲を示した。