新日本プロレスは7日、10日の大阪大会「THE NEW BEGINNING in OSAKA」で行われるタイトルマッチの調印式を都内で執り行った。

 IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)は、挑戦者にSANADA(30)を迎え節目の10度目の防衛戦となる。5日の後楽園大会ではSANADA、EVIL組が保持するタッグ王座に挑んだが、惜敗。SANADAに自身の得意技レインメーカーをぶちかまされる場面もあったが、「良い技だなと思いましたね。さすが俺の技。でも一番の使い手は俺ですよ。それを大阪大会でくらってもらう。でも、良い挑発をしてもらえた」と涼しい顔で振り返った。

 対するSANADAは寡黙すぎる男としてその声を聞くことすらまれだったが、この日は新日本参戦以降“最長”とみられる長い語りを見せた。「俺がなぜ新日本にきて、なぜIWGPのベルトに挑戦するのか。日本、そして世界といろいろな団体に出てきましたが、そのベルトが一番輝いて見えたからです。新日本、いや日本のプロレス界でNO・1ユニットのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに自分がいる中で、このベルトが加われば、世界一のユニットになれると思ってます。オカダはロス・インゴのEVILと内藤を倒した男だから、倒しがいがある」とよどみなく言葉を残した。

 この様子には、対戦が決まってからしゃべるように促してきたオカダも満足な様子。「ベルトに対するものが何も感じられなかった。しゃべらなくても行動でみせればいいですけど、それもなくて。スイッチを入れないとダメなのかなと。話すことで勢いづいてきた。今日もこれだけしゃべるのはびっくりしましたよ」。計算通りと言わんばかりに、上から目線で驚いてみせた。