ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチの前日計量が、2日にニューヨーク市内で行われた。同級王者デオンタイ・ワイルダー(32=米国)は97・4キロ、元WBA暫定王者で同級3位ルイス・オルティス(38=キューバ)は109・4キロだった。

 ワイルダーは39戦全勝(38KO)で、3日の試合では7連続KOでのV7がかかる。体を絞って12キロ差にも身長とリーチでは上回り、「体重差は関係ない。彼は強いが、高いレベルの選手と対戦がない。私がベストを証明する」と自信満々。10月には33歳で3月3日の試合に「ラッキーな数字」と3回KO宣言している。

 オルティスも28勝(24KO)2無効試合と無敗で、同級では2人目となるサウスポー王者を目指す。30歳でプロ転向まで349勝19敗という豊富なアマ経験を持ち、キングコングと呼ばれる。「100%に仕上げた。素晴らしい王者だが、私のチャンス。キューバの誇りをかけて主役になる」。パワーだけでなく攻防のテクニックも生かして、ラテンアメリカから初の王者を狙う。