メインイベントのKO-D無差別級選手権で王者竹下幸之介(22)が挑戦者石川修司(42)を23分31秒、ジャーマン・スープレックス・ホールドで下して、11度目の防衛に成功した。「1年半前に同じ両国で石川修司に敗れて自分はチャンピオンではなくなりました。本当に多くの人に支えてもらい、成長できた1年半でした」と雪辱に歓喜した。

 高校生時代にDDTでプロレスデビューを果たし、昨年3月に団体史上最高峰の同タイトルを戴冠すると、最多防衛記録を更新し続ける若き王者。これまでは高校生レスラー、大学生レスラーという肩書がついて回ったが、今月には日体大を卒業した。卒論のテーマにしたジャーマン・スープレックスで試合を終わらせ、「人間離れした石川さんの体格でもしっかりとできた。卒論は間違っていなかった。1年半前は3カウントを取れなかった技。本当の意味で今日で大学レスラーは卒業ですね」と感慨に浸っていた。