ワタナベジムの平成国際大コンビがプロデビューを飾った。まずは今年卒業のスーパーフライ級堤聖也(22)はアロンコーン・ガイシー(23=タイ)と対戦し、左ボディーで1回1分31秒KO勝ちした。一昨年主将のライト級宇津木秀(23)もミーチャイヤ・ゲーオクワンリゾート(22=タイ)に、左ボディーで3回32秒TKO勝ちした。

 2人はこの日が引退式だった元世界王者内山高志氏を尊敬し、スパーリングした縁もあって、今年ワタナベジムに入門した。高校、大学での優勝経験はないが、100戦を超すアマでのキャリアがあり、2月に6回戦のB級プロテストに合格していた。

 堤は「プロだからお客さんに見せようと思った」と得意のスイッチも披露した。あっさり勝利に「リングでは緊張しなかったが、売りの攻撃力とかをもっと技術とか見せたかった」と残念そう。宇津木はパンチをもらい、ローブローももらった。「試合前は吐きそうなぐらい緊張した。堤が勝ってくれてほぐれた。パンチももらったので50%」と反省した。ともに今年ランク入りし、来年にはタイトル挑戦を目標に上げた。