ボクシングのIBF世界スーパーウエルター級2位決定戦が、26日に東京・後楽園ホールで行われる。

 25日は都内で前日計量があり、同級9位井上岳志(28=ワールド)と同級11位野中悠樹(40=井岡弘樹)ともリミットの69・8キロで一発クリアした。勝者は次戦で1位ウィリアムズ(米国)と挑戦者決定戦、その次は世界挑戦となる。

 井上は昨年4月に日本王座、11月に東洋太平洋とWBOアジア太平洋の2冠を獲得した。32歳で世界王者を目標にするが、トントン拍子で目標を上回ってきた。相手は年齢で12歳、身長で10センチ上回る。「大きい相手は経験あり、スパーもして問題ない。経験のない老練をパワー、スピードで上回りたい。7、8回には心を折らせ、倒して勝ちたい」と気合が入る。陣営は世界ランクを上げて、いよいよ世界挑戦へ海外合宿に臨む考えだ。

 大ベテランの野中は昨年10月にオーストラリアでWBOオリエンタル王座を争い、判定で完敗して引退も考えた。「奇跡的とも言えるこの試合が決まった。これにすべてをかける」。後楽園ホールは09年以来も前回は東洋太平洋王座を獲得している。「聖地に応援も100人来てくれる。オーストラリアに比べればホーム。やるだけです」と落ち着いた表情で話した。