全日本プロレスは25日、後楽園ホールで18日に亡くなった米国の名レスラー、ブルーノ・サンマルチノさん(享年82)と、14日に亡くなった故ジャイアント馬場さんの夫人、馬場元子さん(享年78)をしのび、追悼の10カウントを行った。

 試合前に、会場のスクリーンにサンマルチノさんや元子さんの映像が流され、故人の経歴が紹介された。リング上には元子さんの遺影を持った秋山準社長と、サンマルチノの遺影を持った渕正信に、大森隆男、和田京平レフェリーが上がり、10カウントの際には、目をつぶり黙とうした。

 和田レフェリーは「元子さんが、生きていたら、リングに上がるなんてありえないけど、今日は勘弁してくださいって、秋山社長と一緒に上がってもらった。きっと、『リングに上がるのは、サンマルチノさんだけでいい。私はリングサイドでいいのよ』って怒っているよ。私には声が聞こえるんだよ。本当に全日本のために頑張ってくれて。馬場さん亡くして20年も。10カウントでこんなに沈んだのは初めて」と肩を落としていた。