12日(日本時間13日)に米ニューヨークのマディソンスクエアガーデン(MSG)で日本史上最高峰のメガファイトに臨む3階級王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)が9日(同10日)、MSG前の特設リングで公開練習を敢行し、決戦ムードを高めた。

 WBA世界ライト級の4度目の防衛戦で拳を交えるのは、五輪2連覇で世界最速7戦目で2階級制覇したワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)。

 米スポーツ専門局ESPNのパウンド・フォー・パウンド(全階級通じての最強選手)で1位に君臨する「ハイテク(高性能)」との大一番は大きな注目を集めている。練習は一般公開で行われ、常時100人程度が見学。サングラス姿でシャドーボクシングを披露したリナレスは「(体調は)すごくいい。天気も良くて気持ちいいしね」と充実の表情で過ごした。

 ロマチェンコについては、「いい選手だよね。パウンドフォーパウンドの選手だし、すごく強いチャンピオン。いつもと階級は違うけど、スピードもあるしバランスもいい。パワーもあるし、いいコンビネーションもある。だから試合するのが楽しみだよ」と待ち遠しい様子。

 試合のプランを聞かれると、「最初はジャブで相手のスタイルや出方とか様子を見てみて、彼は早いからね。バランスと止まらないで動き続けることが僕にはとても大切かな」と見据えていた。