GHCヘビー級選手権は王者杉浦貴(47)が挑戦者の丸藤正道を破り2度目の防衛を果たした。杉浦のエルボーと丸藤の逆水平チョップの壮絶な打撃戦や、場外での危険な攻撃で両者一進一退の攻防を繰り広げた。中盤は丸藤の虎王、不知火の必殺技を何度もしのいだ。最後は25分48秒、フロントネックロックで丸藤からギブアップを奪い勝利した。

 勝利に浸るまもなく、拳王、清宮と若手が次々に挑戦表明。拳王は「新しいノアはオレが引っ張る」と、6月10日の後楽園大会で、清宮とのシングルを制した方が王座挑戦と一方的に表明した。杉浦は「誰でもいいよ。おじさんは若者を相手に頑張っていくよ」と満足そうに話していた。また、丸藤との試合について「ノアがいい時も悪い時もオレと丸藤はともに戦ってきた戦友。オレは、今日、丸藤と後楽園で戦えたことを誇りに思う」と話した。