WWEの世界的スーパースター、クリス・ジェリコがついにIWGPタイトルを手にした。

 内藤哲也の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。1月4日の東京ドーム大会以来の登場となった超大物は、ゴング前に5分以上に渡って内藤を場外でいたぶり、一気に流れを持っていった。ブレーンバスターでたたきつけ、カメラの三脚を投げつけ、机にパワーボムで投げつける。机の上でDDTを決めると、なぜかその場にあったノートにサインしてみせる余裕も。

 ゴングが鳴った後もウォールズ・オブ・ジェリコで攻め立てる。ツバを吐きかけてきた内藤に、ネックブリーカードロップなどで反撃もされたが、試合終盤にはライオンサルトも披露。最後は内藤のデスティーノをかわして、レフェリーのすきをみて金的攻撃からコードブレイカーにつなげて、3カウントを奪った。

 「この試合はプロレスラーとしてのキャリアの中でも1番といってもいいきつい試合だった」「このベルトを手にしたということは、おれはまだ日本を去るわけじゃないことだ」と継続参戦を示唆。「IWGPのチャンピオンになるということは、自分にとって素晴らしいこと。ずっと手に入れたいと思っていたし、それがすべてと言ってもいいほどだ。日本にくるようになって26年、60回以上を数える日本遠征を経てようやく手に入れた」と感慨に浸った。