アジアタッグ選手権は、秋山準、永田裕志(新日本)の王者組が、青柳優馬、野村直矢組の挑戦を退け2度目の防衛に成功した。

 50歳になった永田と、48歳の秋山が、全日本の次世代を担うホープの壁になった。場外戦では、秋山が青柳を鉄柵に連続してたたきつけるなど、厳しい攻めで奮起を促すシーンも。永田も、野村と激しい打撃戦から、容赦のないキックやエルボーをたたき込む。若手コンビも何度かチャンスをつかんだが、ベテランコンビの気合が上回った。最後は、永田が21分34秒、バックドロップホールドで野村から3カウントを奪い試合を決めた。

 秋山は「あいつら大丈夫か? あれが元気かよ。48、50のおっさんにあれだけやられて」と若手のふがいなさにあきれた表情で言った。永田も「このままいけば、我々のベルトは安泰でしょう。若い力より、我々のエネルギーにお客さんが引かれていた。それを彼らがどう感じるか」と、若手コンビの手応えのなさを嘆いていた。