新日本プロレスは5日、都内で会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会の追加カードを発表した。

IWGPインターコンチネンタル選手権試合として組まれたのは、2度目の防衛に臨む王者クリス・ジェリコ対内藤哲也。立場が逆でジェリコが勝利した試合の再戦となったが、この日登壇したのは内藤のみ。どの団体にも所属しないフリーの立場で世界を闊歩(かっぽ)するジェリコらしく、関係者は「フライトの関係で欠席」と説明した。3日の大阪大会を終えて、既に日本を離れていた。

司会者からの紹介を受けて登場した内藤は、この団体の判断に対して冒頭から不満の声を上げた。

「まず、なぜこの場にクリス・ジェリコがいないのか。今日はドーム大会の記者会見が行われることは事前に決まっていたわけでしょ。11月5日にスケジュールを空けといて下さいと言われましたよ。全選手にね。なら、同じようにジェリコのスケジュールも押さえるべきでしょ。(3日の)大阪大会で勝ったとしても負けたとしても、一応押さえるべきじゃなかったんですか」と特別待遇に疑問符をつけた。

さらに指摘は止まらない。「なんか、最近の新日本はそのへんすごく雑ですよね。例えば、先シリーズ名を覚えてますか? 『Road to POWER STRUGGLE』ですよ。その『POWER STRUGGLE』(3日の大阪大会)のセミファイナルに出場する2人の選手。メインに出場する2人の選手がシリーズ全戦不参加。それなのにどこが『Road to』だったんですか。しかも、大会ポスターに載っている名前が当日の対戦カードに載っていないことが多々あったんですよ。そのへん、最近の新日本はどうなっているんですかね。世界に目を向けているのは素晴らしいことですよ。でももっと身近なことや小さなことを丁寧に伝えることも大事なんじゃないかと思います」と苦言を呈した。

そこまで言って、ようやく話はジェリコ戦に。「大阪にて試合後、内藤とは絶対にやらないと発言していたらしいですね。だとしたら、なおさら彼にはこの場にきてもらって、彼の言葉で彼の意志を聞きたかったですね。大うそつき野郎のジェリコの言うことですから、あれが本心だと思えないけどね。生の声を聞きたかったんですよ。いないことですし、おれもそろそろ帰ろうかな」と、予定されていた質疑応答、写真撮影も気にせずに離席。

「おれも明後日から米国とカナダで試合を行うわけですよまさにオクパードなわけですよ。1つ宣言することがあるとすれば1月4日、東京ドーム、クリスジェリコ、沈めてやるぜ。アディオス!」と立ち去った。