IBF世界フェザー級4位阿部麗也(25=KG大和)が異例の日本王座前哨戦に快勝した。

デビュー4連勝中の警察官杉田ダイスケ(30=ワタナベ)との対戦。チャンピオンカーニバルで同級王者源大輝(27=同)に挑戦が決まっていたが、源のケガで5月になったことで組まれた。3度ダウンを奪って力の違いを見せたが、3-0の判定勝ちにとどまった。

2回には距離をつかむと、左ストレートをガンガン打ち込んだ。3回には鼻血を出させ、5回には2度ダウンを奪った。6回にもダウンさせ、最終8回に接近して連打で攻めたが仕留めきれなかった。「2回でペースはつかめた。まとめていこうと思ったけど、安全運転しちゃった」と頭をかいた。

源と同門の相手との一戦にも「話題性ある相手でおいしい。1ポイントも与えず倒す」などと宣言していた。結果はジャッジ1人に1ポイントを奪われ、KOもできなかった。「大きいこと言ったけど重圧あった。勝ってホッとした」が本音だった。

源も観戦していたのが「見えていた」。4カ月後の初のタイトル挑戦へ向けて「距離をとってカウンターで」。興行が長くなったことで、リング上でのインタビューがなく、次戦へアピールできなかった。「今度は源にケガしないで、延期にならないようと伝えて」と、最後は強気に締めた。