渕正信(65)がデビュー45周年記念試合を行った。

記念の6人タッグに、渕は大森隆男、西村修と組み、相手方に70歳でデビュー51年目の百田光雄や秋山準、ウルティモ・ドラゴンが顔をそろえた。

渕は、百田とともに先発で出ると、いきなりヘッドロックで抱え込み、和田京平レフェリーの見えないところで反則のグーパンチ。百田に「グーだろう」と迫られても、平然と「パー」と受け流し、ファンから喝采を受けた。その後は百田の激しいチョップの連打に防戦一方。それでも、腰を押さえ、ときにはマットにへたりこみながら、ウルティモ・ドラゴンを3回、秋山準を1回、ボディースラムで投げ付け会場を沸かせた。5年前の40周年記念試合では成功させたドロップキックは、相手がロープに腕を引っかけ、はね返ってこなかったため2度とも不発。最後は秋山のエクスプロイダーに沈んだ。「記念試合なんてもんじゃないよ。最後にあんな強烈なワザくらっちゃうし。でも、キャリア51年目の百田さんのチョップはすごかったね。オレも頑張りたい」と、1つの団体で現役のまま45周年という大記録を打ち立て、意気盛んだった。