大阪出身の“絶対にすべらないファイター”中村優作(32)がトップノイ・タイガームエタイに前歯2本を折られながら、3-0の判定勝ちを収めた。

遠い間合いから飛び込む形で、日本拳法仕込みの打撃を狙ったが、ムエタイでキャリア200戦超のトップノイに何度も見切られた。2回以降はタックルからグラウンド勝負を狙ったが、フィニッシュに至らず、3回には肘を食って、上の前歯2本が吹っ飛んだ。

入場時から場内の笑いをとる中村、カメラ目線でウインク連発のトップノイというエンターテイナー対決も不完全燃焼…。中村はリング上で「すみません。しかも前歯折られました」と“歯抜け顔”を見せ、観衆にわびた。

中村は「関西の大会なんで、KO狙いすぎて大振りになった。心に体がついていかず…。すべりました。だいぶすべりました」。しかも、初めて前歯を折られたショックは大きく「めちゃめちゃしゃべりにくい。試合に勝って勝負に負けた感じ。代償でかいス」。今まず何をしたいか問われると「歯治したい。こんなんで人前出られません。(治すのに)すごいお金かかるんでしょ? 60万円? …うわ~…」と頭を抱えた。