「革命戦士」こと長州力(67)が、45年のプロレスラー人生の幕を閉じた。最後の試合となる6人タッグマッチで越中詩郎(60)、石井智宏(43)と組み、藤波辰爾(65)、武藤敬司(56)、真壁刀義(46)組と対戦。縁深い5人と戦い、リングに別れを告げた。

レスリングのオリンピック(五輪)代表から新日本プロレスに入団。「名勝負数え唄」と称された藤波との激闘で頭角を現すと、強烈な存在感を発揮してきた。話題を呼んだ大仁田戦、橋本真也戦など、長州の歴史を写真で振り返る。



1951年12月3日 山口県で生まれる


1972年 ミュンヘン五輪に出場


1973年 新日本プロレス入門

新日初練習で、アントニオ猪木(右)の指導を受ける吉田光雄(長州力)
新日初練習で、アントニオ猪木(右)の指導を受ける吉田光雄(長州力)

1974年8月8日 エル・グレコ戦でデビュー、当時のリングネームは本名の吉田光雄

デビュー戦でエル・グレコ(左)に勝利する長州力(中央)
デビュー戦でエル・グレコ(左)に勝利する長州力(中央)

海外遠征中にエル・カネックを破り、UWA世界ヘビー級王座を獲得


1982年 海外遠征から帰国後「名勝負数え唄」と称される藤波との激戦を繰り広げる

83年10月、長州は藤波にサソリ固めを決める
83年10月、長州は藤波にサソリ固めを決める
タッグ戦で長州力(下)に逆サソリ固めで攻める藤波辰巳
タッグ戦で長州力(下)に逆サソリ固めで攻める藤波辰巳
鮮血で顔を染めた長州力(左)は藤波辰爾(中央)に襲いかかる(1984年)
鮮血で顔を染めた長州力(左)は藤波辰爾(中央)に襲いかかる(1984年)
長州力(右)と死闘を繰り広げる藤波辰爾(1984年7月5日)
長州力(右)と死闘を繰り広げる藤波辰爾(1984年7月5日)

1984年 新日本プロレスを退団、ジャパン・プロレスを旗揚げし、主戦場が全日本プロレスに

肩を組んで写真に納まるジャパンプロレスのメンバー。左から寺西勇、アニマル浜口、長州力、谷津嘉章、小林邦昭(1984年9月23日)
肩を組んで写真に納まるジャパンプロレスのメンバー。左から寺西勇、アニマル浜口、長州力、谷津嘉章、小林邦昭(1984年9月23日)
会見場でけんかするジャンボ鶴田(中央左)と長州力(中央右) 後方はタイガーマスク(三沢光晴)、手前はジャイアント馬場(1986年1月撮影)
会見場でけんかするジャンボ鶴田(中央左)と長州力(中央右) 後方はタイガーマスク(三沢光晴)、手前はジャイアント馬場(1986年1月撮影)
長州力(左)と戦うタイガーマスク(三沢光晴)
長州力(左)と戦うタイガーマスク(三沢光晴)
スタン・ハンセン(下)の腕を決める長州力(1986年9月10日
スタン・ハンセン(下)の腕を決める長州力(1986年9月10日

1987年 新日本プロレスへ復帰

新日本に復帰した長州力(右)はアントニオ猪木対バーバリアン戦に乱入しアントニオ猪木(中央)にラリアットを見舞う
新日本に復帰した長州力(右)はアントニオ猪木対バーバリアン戦に乱入しアントニオ猪木(中央)にラリアットを見舞う
S・S・マシン、前田日明、長州力、藤波辰巳、木村健吾のニューリーダー(右側)とアントニオ猪木、坂口征二、星野勘太郎、藤原喜明、武藤敬司のナウリーダー
S・S・マシン、前田日明、長州力、藤波辰巳、木村健吾のニューリーダー(右側)とアントニオ猪木、坂口征二、星野勘太郎、藤原喜明、武藤敬司のナウリーダー

1987年11月19日 前田日明の顔面蹴撃事件

前田日明(右)は長州力にミドルキックを見舞う(1987年11月19日撮影)
前田日明(右)は長州力にミドルキックを見舞う(1987年11月19日撮影)

アントニオ猪木との激闘も

88年2月、長州(手前)に卍固め
88年2月、長州(手前)に卍固め
鮮血で顔を染めたアントニオ猪木(上)はヘッドロックで長州力を攻める
鮮血で顔を染めたアントニオ猪木(上)はヘッドロックで長州力を攻める

ハシミコフを下し第6代IWGP王座獲得

ハシミコフを下した長州力(中央右)は坂口征二(右から2人目)、マサ斎藤(マサ斉藤=左)らと祝杯をあげる
ハシミコフを下した長州力(中央右)は坂口征二(右から2人目)、マサ斎藤(マサ斉藤=左)らと祝杯をあげる

天龍、三銃士とも名勝負を繰り広げる

93年1月 長州(左)に延髄斬りを見舞う天龍
93年1月 長州(左)に延髄斬りを見舞う天龍
両国国技館での対戦で、天龍源一郎にさそり固めを掛ける長州力
両国国技館での対戦で、天龍源一郎にさそり固めを掛ける長州力
長州力(左)に強烈なミドルキックを見舞う橋本真也
長州力(左)に強烈なミドルキックを見舞う橋本真也
長州力(左)に腕ひしぎ逆十字固めを決めるグレート・ムタ(1992年8月16日)
長州力(左)に腕ひしぎ逆十字固めを決めるグレート・ムタ(1992年8月16日)
蝶野正洋(左)に強烈なリキラリアットを見舞う長州力(1992年6月26日)
蝶野正洋(左)に強烈なリキラリアットを見舞う長州力(1992年6月26日)

1998年1月4日 1度目の引退、そして現場監督に

引退試合を終え、アントニオ猪木(右)と握手する長州力
引退試合を終え、アントニオ猪木(右)と握手する長州力
無効試合に怒りをあらわにする小川直也(左)を殴りつける長州力
無効試合に怒りをあらわにする小川直也(左)を殴りつける長州力

2000年7月30日 大仁田厚との有刺鉄線電流爆破マッチで現役復帰

長洲力(左)は大仁田厚をロープに追いつめ爆破。リング上にせん光が走る
長洲力(左)は大仁田厚をロープに追いつめ爆破。リング上にせん光が走る

プロレスの名場面、ドラゴンストップにコラコラ問答

無効試合の裁定を下した藤波辰爾社長(手前右から2人目)をにらみつける橋本真也。手前左から2人目は長州力
無効試合の裁定を下した藤波辰爾社長(手前右から2人目)をにらみつける橋本真也。手前左から2人目は長州力
橋本真也(右)は会見中に乱入してきた長州力と激しくにらみ合う
橋本真也(右)は会見中に乱入してきた長州力と激しくにらみ合う

2019年6月26日 盟友藤波辰爾との6人タッグ戦で引退

長州、越中、石井組対藤波、武藤、真壁組 サソリ固めを決める長州力(右)をカットする藤波辰爾(左)(撮影・滝沢徹郎)
長州、越中、石井組対藤波、武藤、真壁組 サソリ固めを決める長州力(右)をカットする藤波辰爾(左)(撮影・滝沢徹郎)
試合後、妻の英子さん(右)と抱擁を交わす長州(撮影・滝沢徹郎)
試合後、妻の英子さん(右)と抱擁を交わす長州(撮影・滝沢徹郎)
試合後、ファンにあいさつする長州力(撮影・滝沢徹郎)
試合後、ファンにあいさつする長州力(撮影・滝沢徹郎)