ボクシング前WBO世界フライ級王者木村翔(30)が所属する青木ジムは25日、今年いっぱいで休会(活動休止)することを発表した。今月に入ってSNS上で同ジムが所属ボクサーらに対し、不当な金銭を要求したとされる書き込みがあったことを有吉将之会長名で謝罪。ジムの内部調査の結果として一部でパワーハラスメントが確認されたことを発表した。「当ジムといたしましても一定の理由付けができるもの、パワーハラスメントと捉えられても仕方のない状況を作り出したことは否定できません」とコメント。コンプライアンス違反があったことを認めた。

有吉会長は「長い歴史があり、また世界チャンピオンを輩出したジムの社会的責任を果たす意味で、所属選手、関係者等に心から陳謝」と監督者としての責任の重さを強調。青木ジムからの決定報告として<1>20年1月1日からジム休会<2>年内中にジム休会に伴う選手の移籍などのサポートを確実に行うこと<3>有吉会長が理事を務める東日本ボクシング協会、日本プロボクシング協会の理事職を25日付で退任する、という3点を併せて発表した。これで木村はジム移籍を完了しなければ、試合ができない状況となった。