同級1位の日本ライト級王者吉野修一郎(28=三迫)が3冠王者に輝いた。

同級9位と10位につけるハルモニート・デラ・トーレ(25=フィリピン)と対戦。左フック一発で1回2分10秒TKO勝ちし、11連勝(8KO)とした。

相手は米国を拠点にし、世界1位からダウンも奪っていた。「4回まではガードして、中盤、後半に」という作戦。読み通りに初回は押され気味。右ボディーの連打で下がらされたが、ここで左フックを一閃(いっせん)した。大の字にダウンでワンパンチKOとなった。「気持ちよかった。来たなーと。ベルト3本も取れてぜいたく」と満面の笑みで話した。

今回は出稽古で3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)、8月には米ロサンゼルスへ初の海外合宿に行き、世界ランカーらと2週間スパーリングした。「高度な技術や大きな収穫があった」。一発でもその成果を見せた。

これで世界ランク入りも確実となった。「もっともとおレベルも、技術、キャリアを上げたい。少しずつ世界に近づきたいが、海外でも試合したい」。世界を目指してさらなる意欲も口にした。