WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)が挑戦者の同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に4回1分8秒のTKO勝利を収め、7度目の防衛に成功した。3回に3度ダウンを奪うなど優位に試合を進めた。

当初はIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との統一戦が予定も、体調不良による回避で急きょ、対戦相手が変更となった。寺地はハプニングにも「全く気にしない」ときっぱり。マイペースの調整を続けてきた。

2番目に軽量のライトフライ級。年齢を重ねれば体重調整は厳しくなるが、寺地は工夫を重ねた。今回は700~800グラムオーバーの計量前日に水抜きを敢行。それも動画サイトYouTubeで水を飲む音「ゴクゴク」を聞きながら眠る、ドM調整でリミット48・9キロから100グラムアンダーに仕上げた。

複数階級制覇が主流の中、連続防衛回数にこだわる。目標はWBA同級王者具志堅用高氏が持つ13回超え。父の寺地永会長は「来年末には2桁を」ともくろむ。今回V7、来年3回防衛で節目のV10が青写真。その夢をつないだ。