IWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリー(34)が初防衛に成功したものの、鈴木みのる(51)に襲撃を受けた。

前日にランス・アーチャー(42)から王座を奪回し、ジュース・ロビンソン(30)の挑戦を受けた。凶器攻撃で痛めつけながら最後は力技で圧倒。12分48秒にデスライダーで仕留めた。そこへリングインした鈴木から、パイルドライバーでKOされた。

モクスリーは米フロリダで活動していた際、ロビンソンから兄のように慕われていた。昨年は1勝1敗の決着戦。場外乱闘で始まり、モクスリーがパイプ椅子やかみつきに、コーナーの鉄柱を絡ませての足4の字と狂犬ぶりを発揮した。最後は「殴ってこい!」と、チョップ、ラリアット、ヘッドバッドの打ち合いから必殺技で防衛した。

ここからが本番だった。テーマ曲が流れた鈴木が花道に現れ、ジャージーを脱ぎ捨てリングインしてきた。年末に遺恨が生まれていた2人が、にらみ合いから肘打ち合戦に。モクスリーはバックをとられて首を絞められ、ゴッチ式ドライバーでKOされてしまった。

大の字のモクスリーに「クソヤロー。誰にケンカ売ってるんだ。俺が買ってやる」と叫ぶと、ベルトをリングにたたきつけた。インタビュールームでも「俺の前に来るのを待っていた。待ちきれなくて、俺から行っちまったけど。心して来い! ぶち殺してやる」と机を蹴り倒した。モクスリーはフラフラで引き揚げ、ノーコメントだった。