WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)に7回KOで防衛に成功した。
7回終盤に右パンチを出してきたモロニーに対し、井上が右のストレートを相手の顔にヒットさせ2度目のダウンを奪った。
◆WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥 | ○ | 7回KO | × | モロニー |
試合後のインタビュー
フィニッシュのパンチは納得いく形で終わった。マロニー選手は凄くガードも堅くて、テクニックもある選手で、崩しにくい選手なので(カウンター)2つのパンチは日本で練習してきた。それが試合で出せてホッとしている。試合を通して、その場面場面で判断力をドネア戦を通して学んだので、その時よりパワーアップしていると思う。今後の計画は、ドネアやウバーリであったり、WBC、WBOのカシメロ。両選手をターゲットとして考えている。タイミングあればやりたい。
【7回】
動きの戻ったモロニーに対し、井上はガードの間を狙った左ジャブをヒットさせてペースを握り続けた。距離感をつかみながら、モロニーの動きを見極め、終盤にカウンターの右ストレートで2度目のダウンを奪った。10カウントが数えられ、KO勝ちを収めた。
【6回】
1分すぎに井上が絶妙なカウンターの左フックでダウンを奪った。何とか足を使って動くモロニーに対し、中盤以降はガードを下げて様子を見ながらボディーストレートを繰り出した。
【5回】
序盤はロープを背負う展開となった井上は右フックを浴びたが、集中力は途切れない。ワンツーから左ボディーのダブルと4連打で反撃し、タイミング良い右ストレートも浴びせた。
【4回】
接近戦が多くなる展開にに井上はアッパーを多く使った。パンチを打とうとする相手より先にワンツーや右ストレートを打ち込み、足を使っていたモロニーの左目上が赤く染まった。
【3回】
踏み込んでパンチを打ち始めた井上は接近戦から右ショートをモロニーの顔面を狙った。左、左、右の3連打もみせ、モロニーのボディー攻撃やフックも冷静に対処した。
【2回】
前に出て左ジャブでリズムをつかんだ井上はチャンスに右ストレートを浴びせた。足を使ったモロニーに対し、プレスをかけて攻め、最後はカウンターの打ち合いで終わる。
【1回】
井上がプレッシャーをかけながらスピードある左ジャブで距離感を図った。相手ガードの上からワンツーと放った。モロニーの左フックを浴びたが、冷静に対処した。