ボクシング世界スーパーフェザー級王者の沼田義明会長(75)の沼田ジムが15日付で休会した。日本ボクシングコミッションが16日に発表した。高齢で病気がちのためで、東日本ボクシング協会からは退会した。清瀬市内にあるジムは現在営業中で、今後はアマジムとして運営していくことになる。

沼田氏はTBSテレビと極東ジムが企画したボクシング教室に応募して、北海道門別町から上京してボクシングを始めた。約7000人が応募し、合格した30人中トップで卒業した。62年にプロデビューし、東洋王座を2階級制覇。67年にフラッシュ・エロルデ(フィリピン)を2-0判定で破り、日本人5人目の世界王者になった。

初防衛戦で小林弘と初の日本人対決に、12回KO負けで陥落した。70年にWBC王座を奪回して3度防衛。初防衛戦は4回にダウンも5回に逆転KOは伝説の一戦と言われる。抜群なテクニックから精密機械と呼ばれ、引退後の86年にジムを開いていた。