ジュニア王者もファンタズモの右足にやられてしまうのか-。

IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(31)が、28日大阪大会で2度目の防衛戦を戦うエル・ファンタズモ(34)と今シリーズ初の前哨戦に臨んだ。高橋はゴング前にレフェリーに確認を取ったが異常なしと判断。ところが途中で腹にキックを浴びて膝をつき、険しい表情を見せた。致命傷とはならなかったが「右足に鉄板でも入れてるのか」と疑念を抱いた。

ファンタズモの右足といえば、今年に入ってからたびたび、対戦相手が蹴りを食らってもん絶するシーンが見られた。「何か硬いものが入っている」と疑惑が浮上した。ファンタズモは靴は脱ぐものの、中まで見せることはなく、詳細は不明。そして1月23日に行われたIWGPジュニアタッグ選手権では、金丸がスーパーキックを受けてKOされ、ベルトを奪われてしまった。

高橋はタイトル挑戦を受けるかわりに、BUSHIと組んでファンタズモ・石森の持つIWGPタッグ挑戦を交換条件に挙げた。25日後楽園大会での対決が決まった。ファンタズモは「俺のキックを食らうかもという不安が伝わってきた」とあおるが、BUSHIは「お前の足、暴いてやるよ」と臨戦態勢。高橋も「右足さえ気を付ければ大した相手じゃない」と一蹴した。今度こそ疑惑を晴らし、正々堂々とぶつかる。【松熊洋介】