30選手によるトーナメント、ニュージャパンカップ1回戦で、鷹木信悟(38)が、優勝候補筆頭のオカダ・カズチカ(33)を破り、2回戦に進出した。昨秋G1クライマックスで敗れて以来2度目の対戦で、シングルマッチ初勝利となった。

オカダの得意技マネークリップに耐え抜き、レインメーカーを誘ってかわすと、自身のラスト・オブ・ザ・ドラゴンで仕留めた。「紙一重だったけど、こう見えても俺は戦略家。まんまとひっかかったな」とニヤリ。さらに「優勝候補筆頭に勝った。これがどういう意味かわかるか? 鷹木信悟待望論だ」と叫んだ。

思いを爆発させた。4日にIWGPヘビー級とインターコンチネンタルの2冠を統一し、世界ヘビー級の初代王者となった飯伏に物申した。「ふざけんな。好き勝手しやがって」と怒りをあらわにした。

実はIWGPヘビー級の挑戦をひそかに狙っていた。昨秋のG1クライマックスでは飯伏に勝利しており、対戦要求を待っていた。選ばれたのは同ユニットの内藤やSANADA。いつも隣で前哨戦に出ていた鷹木は「俺がどういう気持ちでいたと思う? こう見えても受け身で口下手のシャイボーイなんだよ。待っていたんだよ」と、胸の内を明かした。

優勝すれば4月4日にベルトへの挑戦権が得られる。「オファーが来ないなら(優勝して)自分から行ってやる」と堂々と宣言した。2回戦は13日、後藤洋央紀と対戦する。「緊急事態宣言延長でGoToトラベルもまだ使えない。後藤のトラベルも使えねえってことだ」。絶口調の鷹木節で締めた。【松熊洋介】