亀田3兄弟でただ1人の現役、元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の和毅(29=3150ファイトクラブ)が9日、大阪市内の所属ジムで会見した。所属していた協栄ジムが19年12月に休止となり、和毅も試合ができない状態にあった。「1年半以上、試合ができていない。ライセンスが届いて気合が入っている」と意気込んだ。

19年7月以来、試合から遠ざかっている。和毅は「もう1回、王者になりたい。自信はめっちゃある。相手はだれでもいい。年内に(世界)チャンピオンになりたい」と熱い思いをぶちまけた。これまでは国内所属ジムの受け皿がなく、試合ができなかった。今回でめでたくライセンスも交付。再び世界王者への道筋は浮かび上がった。

兄の興毅会長は「ノンタイトル戦でも4桁万円のファイトマネーを実現させたい。1000万円」とぶち上げる。既定の興行形態にこだわらず、新しい形で選手に「ファイトマネーを支払いたい」と意気込む。年内に3回、興行を予定し、その中で和毅の世界戦も組みたい。和毅は「とにかく世界ランクを上げて、マッチメークしていきたい」と意気込んだ。【実藤健一】