4回目の祭典出場となったロウ女子王者アスカ(39)が防衛に失敗した。挑戦者リア・リプリー(24)に蹴りを止められた後、腕をクラッチしながら担ぎあげられ、リップタイド(変形ストレッチボム)でマットにたたきつけられ、フォール負け。昨年5月11日から335日間、保持し続けていた同王座から陥落してしまった。

「やってみろや、コリャー」とビンタとエルボー連打で先制したアスカはピンチに陥ると1年1カ月ぶりにWWEの会場に戻ってきた2万人以上のファンから「レッツゴー、アスカ!」の声援を受けた。大観衆からの応援を背に受け、足首固め、投げっぱなしジャーマン、ヒップアタックで応戦した。

ドロップキックでコーナートップから落とされたアスカはエプロンへのフェイスバスターも浴びた。すると同じエプロンから旋回式DDTでリプリーを脳天から場外へとたたき落とした。リングに戻り、再びアンクルホールドで右足を痛めつけたものの、コーナーへ投げ飛ばされ、スワンダイブ式ブレーンバスターで投げられた。腕ひしぎ逆十字固め、アスカロックでリプリーの動きを止めた。ロープの反動を生かし、胸板に強烈なキックを浴びせるとかわされ、そのままリプリーに担ぎ上げられて必殺リップタイドで沈められた。

アスカにとってカイリ・セイン(32)と保持したWWE女子タッグ王座に続く2年連続の防衛戦だったが、いずれも防衛失敗となった。日本勢がレッスルマニアでWWEシングル王座の防衛戦に臨むのは98年のレッスルマニア14大会でTAKAみちのくがWWFライトヘビー級王座の防衛に成功して以来23年ぶりだったが、アスカは王座を死守することができなかった。