日本ボクシングコミッション(JBC)は19日、RK蒲田ジムの柳光和博会長(48)への3カ月ライセンス停止処分を白紙に戻した。

日本プロボクシング協会と東日本ボクシング協会がこの日、JBCへ制裁手続きが違法で処分内容は重すぎ、処分の即日取り消しと本人への謝罪を要請する抗議文を提出。JBCはこれを受けて永田理事長と浦谷倫理委員会委員長が協議し、協会へ白紙に戻すと回答。16日付のホームページへの告示も削除した。

柳光会長は3月10日の前日計量時に、JBC職員を怒鳴りつけ、どう喝したとして処分されていた。協会はJBC規定に調査期日の定め、意見陳述機会の付与がなく、期日の14日前の通知はなく、意見陳述の機会が与えられず、制裁手続きが違法と抗議した。

また、調査した事実関係では、スタッフとのやりとりは激高し怒鳴りつけたものではなく、どう喝したものでもないと否定。協会の健康管理委員長としてJBCを補助する際に、スタッフによる心情を考慮しないと言わざるを得ない発言により誘発され、制裁処分の内容は比例原則に反し、著しく重く、違法とした。

要請に応じない場合はJBCへの協力活動、支払いなどを停止し、受け入れられない場合は違法性を徹底的に争うと強い姿勢を示していた。JBCはこの抗議を受けて、処分を1度白紙に戻し、あらためて協議することとした。