石井智宏(45)が、20日に控えるNEVER無差別級6人タッグ選手権の前哨戦で、高橋裕二郎(40)とのシングルマッチに勝利した。

開始から怒りMAXだった石井。サミングなど反則技を繰り出す高橋に対し、険しい表情で正攻法でぶつかっていった。串刺しラリアットから高橋をコーナートップに上げ、滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターでリングにたたきつけた。終盤、ヘッドバッドで流れを引き寄せると、垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪った。

かつて同じCHAOSに所属していた高橋が14年に仲間を裏切り脱退。バレットクラブ加入直後に石井が持っていたNEVER無差別級のベルトを奪われた。7年前の悔しさを晴らすかのように、今シリーズの前哨戦では「ベルト挑戦するレベルでない」と毎試合リング上でにらみつけ、試合後には罵倒し続けた。バレットクラブに「あいつは何も結果が残せていない。パートナーを変えなくていいのか」と要求するほど。この日の試合後も「やっぱり(ディック)東郷に変われ。お前はもう終わりだ」と言い放った。

この日はベルトを持つ他の2人もシングルマッチの前哨戦だった。石井は試合後すぐに後藤のセコンドに向かい、リング下からエールを送った。メインのYOSHI-HASHIの試合は後藤も駆けつけ、見守った。普段から強い絆で結ばれている3人。リング中央で相手を袋だたきにする暴れ太鼓は、他がまねできないほど息ピッタリの得意技だ。連携では負けないCHAOSの3人が4度目の防衛戦でもしっかりとベルトを守る。