ボクシング4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)のマネジメント事務所が27日、ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、大麻成分が検出されたなどとする報道を受け、薬物の摂取を全面否定するコメントを発表した。

同事務所公式SNSなどで警察の聴取などを受けたことを認めた上で、潔白を強調。一方、統括機関の日本ボクシングコミッション(JBC)は井岡の疑惑について倫理委員会で調査、審議中だと発表した。

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井岡のドーピング検査で検出されたと報じられている薬物は複数あり、2つの疑惑が浮上している。まず大麻成分が検出されたという点。井岡のマネジメント事務所は警察の聴取を受け、既に捜査が終了したとの報告を受けていると発表。そして大麻に合わせ、世界反ドーピング機関(WADA)がスポーツ競技会で禁止している何らかの薬物も検出されたという疑惑も報じられている。

ドーピング検査は選手から採取した検体をAとBに分け、A検体で陽性となった場合はB検体を分析する流れ。JBC関係者によれば、A検体での検査を行ったものの、B検体は警察の捜査に協力するために提供しているという。もし井岡陣営が身の潔白を証明するために再検査を要求した場合、対応が難しいとみられている。