チャンピオンカーニバル(CC)最終戦で、ジェイク・リー(32)が宮原健斗(32)を破り、勝ち点12で初優勝を飾った。

それまでの試合で、勝ち点10の佐藤と諏訪魔が敗れ、勝った方が優勝となった一戦。192センチ、115キロのリーと、186センチ、102キロの宮原。両者がぶつかり合うたびに、バチンという大きな音が無観客の会場に響き渡った。25分を超え、2人ともフラフラの状態から先にリーが動き出した。強烈な連続ハイキックから、ジャイアントキリングを後頭部に浴びせ、3カウント奪った。「勝った者が正義だと言ってきた。俺こそが正義だ」と指を高く天に突き上げた。

全日本のエース宮原と真っ向から力勝負を挑んだ。優勢に試合を運ぶも、強烈な頭突きに苦しみ、ペースをつかめなかった。それでも張り手やエルボーの勝負でも宮原を上回った。

次の目標として、16日(大田区総合体育館)に3冠ヘビー級の防衛戦を行う諏訪魔に挑戦表明。4月10日のCCではジャイアントキリングを食い止められ、持ち上げられて逆転負け。「素晴らしいタイトルを手にしたが、俺の戦いはまだ終わらない。見ている景色はもっと上だ。今度こそ勝って(ベルトを)もぎ取ってやる」と意気込んだ。1年以上君臨し、8度目の防衛戦となる絶対的王者に番狂わせを起こす。【松熊洋介】