WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(38)とWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(31=ともにフィリピン)が8月14日(日本時間15日)、米カリフォルニア州カーソンで2団体王座統一戦を行うと19日(同20日)、両陣営が発表した。当初、カシメロの相手はWBA正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)だったが、ドネアがWBC王者となったことで急きょフィリピン人王者対決に変わった。

同日の井上-ダスマリナス戦を視察したドネアは「8月14日にやります」とキッパリ。カシメロとの2団体統一戦への覚悟を示した。さらに19年11月のWBSSバンタム級決勝を思い出しながら「(井上は)強い。彼のパワーは健在。私と戦った時よりも強くなりました。もっと自分も強くならなければならない。向上心を持てた。次に対戦することがあったら100%勝ちます」と気合を入れ直した。

一方、同じく試合視察していたカシメロも「素晴らしいパフォーマンスだった。ドネアを倒して、井上を倒す。楽勝だ」とドネアとの2団体統一戦を認めた。コロナ禍で20年4月に1度延期された井上との対決を踏まえつつ「昨年からチャンスを待っている。できるだけ早くやりたい。誰が1番強いのかみせたい」と、ドネア、井上を連続で撃破する野望を口にした。ドネア-カシメロ戦の勝者が統一した2本のベルトを懸け、井上と4団体統一戦で対決する流れとなりそうだ。