<ボクシング:WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が防衛(WBA5度目、IBF3度目)に成功した。IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回2分45秒、TKOで倒し、日本人初となる2戦連続の「聖地」防衛に成功した。勝利後の井上尚弥の一問一答は以下の通り。

--今日の試合を自分で振り返って。

井上 ラスベガスでダスマリナスを迎えていい勝利ができた。

--ボディーで相手を倒す気持ちはどんなものか。

井上 ボディーでも顔でも倒せる準備してきたので良かった。

--サウスポーは問題ないと言っていたが、いつ倒せると思ったか

井上 1回で相手の出方を見て、早い回でいけると確信が持てた。

--ドネア対カシメロの勝者と試合をしたいか。

井上 もちろんです。

--今のその笑顔は?

井上 今日の試合に勝ったことと、ドネア対カシメロの勝者と戦えることのうれしさが何より。

--どちらと対戦したい?

井上 よりドラマチックなのはドネア2(再戦)かな。

--強い戦いだった。

井上 このぐらいの試合をしないと。ドネアとカシメロも見に来ているので。

--フィニッシュはイメージ通りだったか。

井上 思ったより出てこなかったという印象。自分のペースで進められた。

--1回、相手のジャブに対して左フックをあわせた。その時に勝てると思ったか。

井上 あの瞬間には読めたかなと。最初にあわせた段階で弱気な姿勢も見えたので、こんなもんか、という感じだった。

--ダスマリナスは最初でビビっていた感じ。そこからはどう倒そうと。

井上 上の方は的が絞り辛い印象があったので、ボディに切り替えた。

--今日は何点?

井上 80点くらいでどうでしょうか。ちょっと足の運びとかイマイチなところがあった。

--期待も大きかった試合。プレッシャーはあったか。

井上 ラスベガスの期待感と2人が見に来ている中で、どう自分を出し切るかが課題だった。

--日本のファンに。

井上 4団体統一に向けて、という自分の中で位置づけて臨んだ。勝ったことのうれしさはあるが、こんなところで喜んでいられるステージではない。この後ドネア対カシメロの勝者と戦う方向に向けて精進していきたい。

--ラスベガス雰囲気は?

井上 応援も熱いし、お祭り騒ぎのような感じだった。