ボクシングの元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(32=帝拳)と元3団体統一同級王者のワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)が27日、米ネバダ州ラスベガスで対戦する。

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▼ロマチェンコとは

アマ時代から天才と呼ばれ、396勝1敗の驚異的な戦績を残した。08年北京五輪フェザー級、12年ロンドン五輪ライト級で金メダルを獲得。鳴り物入りで13年にプロ転向し、米プロモート大手トップランクと契約した。プロ初戦で世界ランカーを4回KO撃破し世界ランク入り。2戦目でWBO世界フェザー級王者サリドに挑んだが、王者の体重超過もあり判定負け。しかし3戦目にプロ最短タイで世界王者となった。

その後も世界最速7戦目で2階級制覇、18年にホルヘ・リナレス(帝拳)を下し、世界最速12戦目の3階級制覇に成功。老舗専門誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の最強王者)ランク1位に君臨した。速さと技術を兼ね備え、愛称はハイテク(精密機械)。相手の棄権によるTKO勝ちが多く、「ロマ勝ち」と呼ばれる。