前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(30=横浜光)が注目の一戦となった再起戦を制した。

元日本スーパーライト級王者細川バレンタイン(40=角海老宝石)とのライト級10回戦に臨み、8回TKO勝利を収めた。左ジャブからの右ストレートを的確にヒットさせ、中盤には連打で攻め込むと、8回にロープ際に追い詰めた。最後は右ストレートを打ち込んだところでレフェリーストップ。8回1分17秒、TKO勝利となった。

昨年12月、東洋太平洋スーパーフェザー級王者三代大訓(26=ワタナベ)とのノンタイトル戦に判定で敗れて以来の再起戦だった。伊藤は「本当に、素直に安心しています。ずっと心に思いがあって、研ぎ澄ませ、爆発させようと思っていた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

三代戦の敗退で世界ランキングからも外れた。世界王座奪回への道が遠のき、進退を考える中で客観的にも自らを見つめ直し、現役続行を決めた。「いろいろなことがあり、絶対に落とせない試合だった。ライト級に強い選手が多く、選手層も厚い。自分は1戦1戦、命を懸けて戦っていきたい」と決意を新たにしていた。