スターダムの「アリカバコンビ」が、新日本のリングで躍動した。

ゴッデス・オブ・スターダム王者の朱里(32)とジュリア(27)組が、2日連続出場の上谷沙弥、渡辺桃組に勝利した。

イタリア語で「高いレベル」を意味するアルト・リヴェッロ(朱里)とタガログ語で「狂気」を意味するカバリワン(ジュリア)。日本とイタリアのハーフのジュリアと、日本とフィリピン人のハーフである朱里が、お互いを表現し、今年4月に命名した。その名の通り、ジュリアが北斗晶から受け継いだノーザンライト・ボムで渡辺をKOすると、怒り狂った朱里が上谷に得意の白虎で絞め上げ、ギブアップを奪った。

異色の経歴を持つ。ジュリアはイタリアンレストラン店長を経験。キャバ嬢時代に同伴でプロレスを観戦した際に、興味を持った。朱里は格闘技で多くのベルトを獲得するなどトップファイターとして活躍した。

7月の大会後には朱里が「私たちが目指すべき人を発見した。ピカソ(朱里)とベートーベン(ジュリア)」と謎の?マニフェストを発表。芸術的な技と、リズミカルな動きで王者の貫禄を見せつけたアリカバが、新日本のファンの前でしっかりとスターダムの跡を残した。ジュリアは「熱い試合をやっている。(スターダムは)止まらないんで、興味持った人はぜひ見に来てください」と呼びかけ、朱里は「新日本のようにもっと注目されるように頑張りたい」と飛躍を誓った。【松熊洋介】