ボクシング元世界ヘビー級統一王者イベンダー・ホリフィールド氏(58=米国)の現役復帰戦が、公式試合として認可された。米フロリダ州コミッションが8日に認可したとの声明を出した。11日に当地で元UFC王者ヴィトー・ベルフォート氏(44=ブラジル)との8回戦で対戦する。

当初は6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏(48=米国)が、米ロサンゼルスでベルフォート氏と対戦予定だった。5日に新型コロナウイルス感染で入院し、代わってホリフィールド氏が出場することになった。カリフォルニア州コミッションは試合開催を認めず、場所を移すことになった。1回2分のエキシビションマッチの予定だったが、公式戦に格上げとなった。

ホリフィールド氏の復帰は4月に発表されたが、元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(55=同)との再戦はまとまらなかった。タイソン氏が現役最後に6回TKO負けした、ケビン・マクブライトと6月に対戦予定も延期となっていた。11年にブライアン・ニールセンに10回TKO勝ち以来、10年ぶりのリングとなる。

ホリフィールド氏は「2年間トレーニングしてきた。準備はできている」と話している。当日にはドナルド・トランプ前大統領も、ゲストコメンテーターとして観戦を予定。「私は素晴らしいファイターと素晴らしい戦いが大好き。土曜日の夜が楽しみだ。この特別なイベントを見逃したくない」とコメントしている。

なお、デラホーヤ氏はこの日で退院したと、SNSに投稿した。「3日間入院したが、コロナに大きな打撃を受けた。もう大丈夫だ。リングに戻る日が待ち遠しい」と、復帰戦へ意欲を示していた。