またしても勝てなかった。小峠篤司(35)が、メインイベントで大原はじめ(37)らと正規軍タッグを組み、Eita(29)、NOSAWA論外(44)らペロス軍タッグと戦ったが、見せ場を作れずに敗北した。

最後に力尽きた。タッグマッチ形式のイリミネーション戦で、敗れた選手が失格となり、先に欠員を補充できなかったチームが敗退となる。小峠は初戦から出場し、合計54分間、両組通じて唯一リングに立ち続けた。だが、5戦目となった最終戦。Eitaに渾身(こんしん)のキルスイッチを振りほどかれると、Imperial Unoを顔面に受け、ノックアウトされた。

絶対に勝ちたい相手だった。10日の大阪大会では、Eita、NOSAWA論外組の前にわずか5分足らずで敗れ去り、GHCジュニア・ヘビー級タッグ王者のベルトを奪われたばかり。しかしこの日も、Eitaから「疲れてんのか?」「誰もお前なんて応援しねぇよ」などと挑発を受け続けるも、新王者組の前になすすべなし。4戦目には、タッグの原田に「ちょっと休んで」と気遣われるなど、力を発揮することなく、黒星を喫した。

8日の記者会見では、「自分たちのことを思ってくれるファンをばかにされたのが悔しい」とEitaへの憤りをあらわにしていたが、今回もリベンジならず。顔を引きつらせてリングを後にした。だが、「自分が情けない。信念を貫いて突っ込むまでだと思います」と力強く語った男だ。このまま、沈んでいくわけにはいかない。【勝部晃多】