日本バンタム級16位富施郁哉(23=ワタナベ)が日本ユース同級王座を獲得した。同級12位田井宣宏(23=RST)とのユース同級王座を懸けて拳を交え、3-0(79-73×3)の判定勝利を挙げた。左右にスイッチするスタイルの田井に対し、サウスポースタイルから左ストレートを狙った。ワンツーや左アッパー、ボディー打ちで攻め込み、ジャッジ3人が6ポイント差をつける判定勝ちとなった。

17年全日本バンタム級新人王を獲得している富施にとって2度目の日本ユース王座挑戦だった。19年8月、日本ユース同級王座決定トーナメントに出場したものの、石井渡士也(REBOOT.IBA)に5回負傷判定負けを喫した。ユース王座再挑戦でベルトを手にした富施は「新人王以来のタイトルがなかったので、1つ箔(はく)がつくかなと思う。相手がスイッチすることは気にしないように自分のボクシングをやるのが1番。それに集中していた」と新しいベルトを手に笑顔を浮かべていた。

なお日本ユース王座は、日本では24歳未満でA級(8回戦)ボクサーに挑戦資格がある王座となる。