ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が11月27日、米ニューヨークの殿堂マディソン・スクエア・ガーデンで同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)との同級王座決定戦に臨むと30日、帝拳ジムから発表された。ジム公式サイトを通じ「ここまで長かったです。でも時期も時期ですし仕方がないことと割り切っています。試合まで1カ月、良い状態です」と静かに意気込みを示した。3団体統一ライト級王者テオフィモ・ロペス(24=米国)-IBF同級1位ジョージ・カンボソスJr.(28=オーストラリア)戦と同日同会場で開催される。

今年2月に同級1位シャフカッツ・ラヒモフ(27=タジキスタン)との王座決定戦の指令を受けていた尾川は8月20日、UAEで王座決定戦に臨むはずだったが、相手負傷で10月に延期となった。その後、ラヒモフ復帰に時間を要することが考慮され、IBFにより対戦相手がフジレに変更されていた。尾川は「対戦相手が変更されましたが、サウスポーからサウスポーですし、1度は戦う相手としてフジレ選手はまったく知らない選手でもありません。そこの変更は何も問題ありません」と気を引き締めた。

サウスポーとのスパーリングを重ねて実戦トレは順調に消化しており「準備はできていますし、焦って何かをやることはありません。リングの上でしか確かめられないことはありますが、実戦練習の中で確かめることはできています」と手応えをみせていた。なおIBFスーパーフェザー級王座は今年2月、王者だったジョセフ・ディアス(28=米国)が3・6ポンド(約1・6キロ)の体重超過によって王座を剥奪。世界戦は決行されたものの、挑戦者ラヒモフと引き分け、空位となっていた。