ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が家族お手製の世界ベルトを持参し、スポーツの殿堂で控える世界戦に挑む。11月27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とのIBF世界同級王座決定戦を控え、21日に渡米。出発前に取材に応じ、子供3人の激励レターが入った梓夫人(34)お手製のクッション型IBFベルトを披露した。

出発前日に家族に手渡されたそうで「飛行機移動の時にゆっくり手紙は読みたいと思います」と笑顔。試合前までの1週間、手紙とお手製ベルトと過ごしながら世界戦に向けて集中力を高めていくつもいだ。フジレ戦へのイメージも膨らませており「(自らの)踏み込みで(パンチが)パーンと当たるような気がするのです。試合展開は2回KO勝ちです」と自信を示した。

昨年10月の西谷和宏(VADY)に判定勝ちして以来、約1年ぶりのリングだが、計129回にわたるスパーリングをこなしてフジレ対策も頭にインプットされている。ヘアカラーも出発前日にアッシュに染め直して「いい感じになりました」と納得の笑み。「いつもは試合終わったら何をしようかとか、試合後のことを楽しみにしていますが、今回は試合自体が楽しみで不思議な部分がある。来週に入ったらスイッチが入ると思う」と充実した表情を浮かべていた。