ジャイアント馬場らと対戦経験のある「黒い荒馬」ブラックジャック・ランザさんが死去したと8日(日本時間9日)、米メディアが報じた。死因は不明。86歳だった。米プロレス実況の名物アナウンサー、ジム・ロス氏が公式SNSを更新し「ウィニペクの古くからの友人であるボブ・ホリディ氏から、ジャック・ランザさんが86歳で亡くなったと聞いたばかり」などと悲しみの心境をつづった。

マリガンとのタッグ「ザ・ブラックジャックス」として活躍した米アルバカーキ出身のランザさんはドリー・ファンク・シニアの指導を受けて62年にプロレスデビュー。66年に日本プロレスで初来日し馬場らと対戦した。71年には国際プロレスで来日し、当時のIWAヘビー級王者ストロング小林に挑戦。78年には全日本プロレスの世界最強タッグリーグにもニック・ボックウィンクルと組んで参戦し「ザ・ファンクス」のテリー・ファンク、ドリー・ファンクJr.組と対戦していた。

85年に引退後はWWF(現WWE)のフロントに入り、SWSとの合同興行やWWF日本遠征も責任者として来日するなど裏方のプロデューサーとして活躍。06年にはWWE殿堂入りも果たしていた。