第3試合の6人タッグ戦は、ウィル・オスプレイ、ジェフ・コブ、グレート・O・カーン組が、内藤哲也、SANADA、BUSHI組を破った。

【新日本1・4】王者鷹木信悟にオカダ・カズチカ挑戦/ライブ速報>

最後は9分27秒、オスプレイがヒドゥンブレイドからの片エビ固めで、BUSHIをマットに沈めた。試合後はオスプレイらのユニット、UNITED EMPIRE(ユナイテッド・エンパイア=UA)の面々がリングを占拠。自作のIWGP世界ヘビー級のベルトをはじめ、3本のベルトを誇示したオスプレイは、5日のメインで、この日のメイン鷹木信悟-オカダ・カズチカ戦の勝者に同級王座に挑む。代弁するようにUAのカーンは「帝国のための新時代の幕開けじゃー!」と宣言した。

試合は5日にシングル戦を行う内藤とコブ、SANADAとカーンが、随所で激しくやり合った。内藤がマンハッタン・ドロップからコーナーミサイルを仕掛けたが、これをコブがキャッチ。コブは内藤をコーナーにたたきつけてからショルダータックル、さらに場外で鉄柵にたたきつけた。

SANADAは、オーカーンに低空ドロップキックなどを見舞って主導権を握った。だがオーカーンもココナッツクラッシュなどで反撃。大空スバル式羊殺しからのエルボードロップなどをSANADAに見舞った。さらにオーカーンは、突進してきたBUSHIに王統流二段蹴りを浴びせた。この流れから、最後はオスプレイが、BUSHIにパワーボムで沈め、フィニッシュへとつなげた。

この日はUAの勢いに屈した形となったが、内藤は試合後、氷のうをコブの左膝に当てるなど、雪辱の思いを内に秘めながら、余裕の笑みを見せていた。内藤は「2022年の目標は、2023年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントに戻ること。そこを目指して、年始からトップギアでいきたいと思いますよ。そのためにも、明日のジェフ・コブ戦は絶対に負けられない試合」と、気持ちを高めていた。

5日のIWGP世界ヘビー級タイトルマッチに向けて、オスプレイは「ベルトは今、ここにある。IWGP世界ヘビー級チャンピオンはオレだ。明日、オレは唯一無二のIWGP世界ヘビー級チャンピオンであることを証明する」と、力強く話していた。

◆内藤哲也(ないとう・てつや)1982年(昭57)6月22日、東京都足立区生まれ。06年5月デビュー。13年8月G1クライマックスで初優勝。メキシコ遠征から戻った15年にロスインゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し、大ブレーク。16年4月にIWGPヘビー級王座、同9月にIWGPインターコンチネンタル王座を初戴冠。20年、自身3度目のプロレス大賞MVPを受賞。得意技はデスティーノ。180センチ、102キロ。