“狂拳レスラー”柴田勝頼(42)が復活を遂げた。

【新日本1・4】オカダ・カズチカIWGP世界ヘビー級初戴冠 鷹木に勝利/詳細>

「X」として伏せられていた対戦相手は、柴田がコーチを務めた新日本ロサンゼルス道場の門下生、成田蓮(24)だった。師匠の復帰戦に臨んだ。

柴田は急性硬膜下血腫の影響で17年4月以降欠場していた。信日本LA道場のヘッドコーチとして後進の育成にあたりながらリング復帰を目指してきた。昨年10月、G1クライマックス決勝戦前にサプライズ登場。12月の両国大会ではスーツ姿でリングに上がると「1月4日。試合するぞ! 以上」と絶叫している。

成田は気後れすることなく柴田を攻めたてる。コーナーに詰めてキックの連打を見舞うが、柴田もすかさず逆襲。低空ドロップキックを見舞い、主導権を奪い返す。さらに柴田が成田に教え込んだキックの応酬。最後はのど元に強烈なキックを見舞い、3カウントを奪った。

約5年ぶりのリングで“愛弟子”を相手に輝きを取り戻した柴田は「無事、復帰をいたしました」と話し、「実際自分では見ていないんでどういう試合だったか分からないけど、一番大事な何か魂っていうか、そういうものをぶつけ合えたかなと思います。自分の今後は分かんないっすね。ただひとつ言えるのは俺の試合はプロレスだった」。成田は「柴田さんにプロレスで負けました。またLAに戻って練習します。以上です」と語った。