1970~80年代に活躍したプロレスラーのストロング小林さんが先月31日、東京・青梅市内の病院で亡くなった。81歳だった。IWA世界ヘビー級王者として国際プロレスでエースに君臨。74年3月に新日本プロレスのアントニオ猪木とのエース対決に敗れた後は新日本に入団して、坂口征二とのコンビでNWA北米タッグ王座を長期保持した。84年の引退後はストロング金剛の名前でタレントに転身。バラエティー番組で人気を博した。

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アントニオ猪木氏が追悼コメントを発表した。「ストロング小林選手のご冥福を心よりお祈り致します。小林選手との一戦は『昭和の巌流島』と呼ばれ、入り切れない程の多くの観衆に観て頂きました。小林選手もこの試合を人生最高の試合と言ってくれ、私も格別な思いがあります。お互い、若くベストな時に勝負が出来た事が走馬灯のように思い出されます。ストロング小林選手、ありがとう」。

 

◆ストロング小林 本名は小林省三。1940年(昭15)12月25日、東京都青梅市生まれ。67年7月にマスクをかぶり「覆面太郎」でデビュー。翌年、素顔に戻した。71年にIWA世界ヘビー級王座を獲得するなど団体のエースに君臨。75年の新日本入団後は坂口とのタッグでNWA北米タッグ王座を3年以上保持した。82年に映画「伊賀忍法帖」に出演。84年の引退後はストロング金剛の名前でタレントに転身。「風雲!たけし城」などのバラエティー番組で人気を博したが、腰痛などの影響で00年代以降は芸能活動を縮小していた。現役時代は187センチ、125キロ。得意技はカナディアン・バックブリーカー、ベアハッグなど。