プロボクシング女子5階級制覇のWBA世界フライ級王者藤岡奈穂子(46=竹原慎二&畑山隆則)が4月9日(日本時間10日)、米テキサス州サンアントニオで、ロンドン・オリンピック(五輪)女子同級銅メダルのWBC世界同級王者マーレン・エスパーザ(32=米国)との王座統一戦に臨むことが1日、発表された。

藤岡にとって初めての2団体統一戦となる。同日にオンラインで会見に臨み「もう自分に残された時間も少ないので、濃い試合をと思っていた。やるなら強い相手と試合したいというのがあった。まさにそういう相手。うれしく思う」と落ち着いた表情で口にした。

会場のアラモドームは過去に元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)や、人気スターの現4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)らが世界戦に臨んでいる。王座防衛に成功した昨年7月に続き、米国での連戦。「ずっと米国でやりたいと言って実現し、勝ったからこその今回のマッチメーク。また米国で戦えてうれしい」と笑顔もみせた。

テキサス州はエスパーザの地元でもあり、完全アウェー戦となる。判定で勝つことは用意ではないため、藤岡は「全ラウンドでいく。その中でKOという10カウントを狙うのは難しいにしても、レフェリーに止めて貰う(TKOで)仕留めにいきたい」と気合十分。ファイトマネーも国内の女子世界戦よりも格段に良い条件だったことも明かし「自分がやっていくと後から後輩たちがどんどん続いてくれる期待も込めて背中をみせていきたい。だから派手な勝ち方をしたい」と2本のベルトを統一する意識を高めていた。