ニュージャパンカップで過去2度の優勝経験を持つエース、棚橋弘至(45)が、1回戦を突破した。

ドラゴン殺法で大きく上回った。共通の技を多く使う、昨年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア準優勝のYOH(33)と、第6試合で対戦。序盤は、自身の得意技でもあるドラゴンスクリューを3度、掟破りの逆スリングブレードも決められた。

それでも「なめるな!」と言わんばかりに、ドラゴン張り手を食らわせて体力を奪うと、渾身(こんしん)のスリングブレードをお返し。最後は14分50秒、ドラゴンスープレックスホールドでがっちりと固め、3カウントを奪ってみせた。リングに横たわって動けないYOHとは対照的に、勝った棚橋は笑顔で大きくガッツポーズ。技でも気迫でも超越し、08年の第4回大会以来3度目の優勝へ弾みをつけた。

バックステージでは「1回戦で倒しておいてなんだけど、これからチャンスがあると思うよ」と後輩を好評価。「ちょっくら優勝してきます!」と、力強く言い切った。2回戦は10日、山梨でバッドラック・ファレと対戦する。