本気のパンチを解放する。大相撲の元幕内で、昨年7月に日本相撲協会から解雇処分を受けた元貴源治こと貴賢神(たかけんしん、24=フリー)が23日、都内で行われた総合格闘技RIZINの記者会見に出席し、トリガー3大会(4月16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)で総合格闘技デビュー戦に挑むと発表した。

対戦相手は、昨年の大みそか大会でシビサイ頌真相手にTKO勝利を挙げた関根“シュレック”秀樹(48=ボンサイブルテリア)に決定。無差別級で対戦する。

貴賢神は当日までに135キロ程度まで絞るとし、「格闘技と言えばヘビー級。大きい人が一番魅力的だというところを見せていけたらと思います」と力を込めた。昨年7月の名古屋場所中に大麻たばこを使用して日本相撲協会から懲戒解雇処分を受けていた。

双子の兄のスダリオ剛は、すでにRIZINの舞台で活躍する。貴賢神自身も力士時代から「総合に興味があった」と話し、「けんかでも本気で殴ったことはない。兄弟子とけんかするときはグーで殴っていたが、やっと本気で殴れる舞台をもらえた」と不敵な笑みを浮かべた。

現在は総合格闘技道場ALLIANCE高阪氏に指導を受ける。「スタミナ面が課題だが、今はそこを上げるために追い込んでいる。寝技の対策もだいぶやっている。顔面の骨を折りたい」と宣言した。

対する関根は、「ド迫力ファイトを約束する」。榊原信行CEOは「ケージがぶっ壊れないか心配。総合格闘技にアジャストして戦うことができるかどうか占う。実績のあるシュレック選手がどうさばくのか注目の一戦」と期待を寄せた。